第32回管理栄養士国家試験 呼吸器系の構造と機能に関する記述である(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)
こんにちは。Ayamamaです。
このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。
今日も第32回管理栄養士国家試験(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)について解説していきたいと思います。
では、早速問題を見ていきましょう。
問題
呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)左肺は、上葉、中葉、後葉からなる。
(2)横隔膜は、呼気時に収縮する。
(3)血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を低下させる。
(4)内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。
(5)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。
どこが間違っているか見ていきましょう❕
(1)左肺は、上葉、中葉、後葉からなる。
正しくは→上葉、後葉
解説
右肺は、上葉、中葉、後葉からなります。
(2)横隔膜は、呼気時に収縮する。
正しくは→弛緩
解説
呼吸運動で主に働くのが横隔膜と外肋間筋であり、これらが収縮すると吸息運動、弛緩すると呼息運動が起こります。
(3)血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を低下させる。〇
(4)内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。
正しくは→外呼吸
解説
内呼吸:血液と組織細胞とのガス交換
(5)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。
正しくは→膨らみにくい
解説
肺コンプライアンス:肺の柔らかさを示す値であり、1cmH2Oの圧力でどれくらいガスが入るか表現している。この値が小さいほど肺が固く、大きくなると肺が柔らかい。
肺のコンプライアンスが小さいと肺が固まってしまうため肺は膨らみにくくなります。
解答(3)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
呼吸器系の構造と機能に関する問題は32回以外にも多くの年に同じ問題が出題されていたので確認してみて下さい❕
例えば
・二酸化炭素は、血液中で重炭酸イオン(HCO3-)になる。「第28回管理栄養士国家試験」
・横隔膜は、呼気時に弛緩する。「第30回管理栄養士国家試験」
・二酸化炭素は、血液中で重炭酸イオンになる。「第34回管理栄養士国家試験」 など
では、次回の記事でお会いしましょう👋
以上、Ayamamaでした❕