【人体の構造と機能及び疾病の成り立ち】の解説 血液疾患に関する記述である
今日は、人体の解説をします❕
では、早速問題を見て行きましょう❕
血液疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)血友病では、プロトロンビン時間(PT)が短縮する。
(2)再生不良性貧血では、骨髄が過形成を示す。
(3)悪性貧血では、内因子の作用が増強する。
(4)鉄欠乏性貧血では、総鉄結合能(TIBC)が低下する。
(5)播種性血管内凝固症候群(DIC)では、フィブリン分解産物(FDP)が増加する。
どこが間違っているか見て行きましょう❕
(1)血友病では、プロトロンビン時間(PT)が短縮する。
正しくは→しない
解説
血友病とは
・血液凝固因子である第Ⅷ因子または第Ⅸ因子が生まれつき欠乏している
・血が固まりにくく、出血が止まらなくなる疾患
(2)再生不良性貧血では、骨髄が過形成を示す。
正しくは→低形成
解説
再生不良性貧血とは
・骨髄の造血機能低下によって起こる
・すべての血球(赤血球、白血球、血小板)の減少、貧血症状、感染症、出血傾向などがみられる
(3)悪性貧血では、内因子の作用が増強する。
正しくは→減退
解説
悪性貧血とは
・胃切除後などのビタミンB12の吸収障害が原因となる貧血
・神経症状やハンター舌炎を伴う
(4)鉄欠乏性貧血では、総鉄結合能(TIBC)が低下する。
正しくは→上昇
解説
鉄欠乏性貧血とは
・体内の鉄不足のため、赤血球のヘモグロビン合成が阻害されて起こる
・症状は、顔色不良、動悸、めまい、スプーンネイルなどがみられる
・血清トランスフェリン値が増加する
・ヘマトクリット、平均赤血球、ヘモグロビンが低下する
(5)播種性血管内凝固症候群(DIC)では、フィブリン分解産物(FDP)が増加する。〇
解説
播種性血管内凝固症候群とは
・感染症、悪性腫瘍、火傷、外傷などにより血液凝固が促進され。全身の細小血管内において、微小な血栓が多発し、臓器不全や出血傾向がみられる疾患
・線溶系(固まった血栓を溶かして分解する繊維素溶解系)が亢進する
解答(5)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
今日は第35回の人体の解説をしました❕
では、次回の記事でお会いしましょう❕
以上、Ayamamaでした👋
【人体の構造と機能及び疾病の成り立ち】の解説 女性生殖器疾患と妊娠合併症に関する記述である
今日は、人体の解説をします❕
では、早速問題を見て行きましょう❕
女性生殖器疾患と妊娠合併症に関する記述である。最も適当なのは、どれか。1つ選べ。
(1)子宮頸がんは、腺がんが多い。
(2)ヒトパピロ―マウイスル(HPV)ワクチンは、子宮体がんの予防に用いる。
(3)閉経後の肥満は、乳がんのリスク因子である。
(4)妊娠高血圧症候群の重症度は、浮腫の有無で分類する。
(5)妊娠中に発症した明らかな糖尿病を、妊娠糖尿病という。
どこが間違っているか見て行きましょう❕
(1)子宮頸がんは、腺がんが多い。
正しくは→丹平上皮がん
解説
子宮頸がんとは
・子宮の入り口付近である子宮頚部に発生するがん
・原因は、ヒトパピロ―マウイスル
・子宮粘膜を覆った丹平上皮に発生する丹平上皮がんと線組織にできる腺がんの2つがある
・丹平上皮がんが7割、腺がんが2割を占める
(2)ヒトパピロ―マウイスル(HPV)ワクチンは、子宮体がんの予防に用いる。
正しくは→子宮頸がん
解説
(1)の解説と同様
(3)閉経後の肥満は、乳がんのリスク因子である。〇
(4)妊娠高血圧症候群の重症度は、浮腫の有無で分類する。
正しくは→血圧、たんぱく尿
解説
妊娠高血圧症候群とは
・妊娠時に高血圧を認めた場合
・母体だけではなく、胎児発育不全、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全など胎児にも影響することがある
(5)妊娠中に発症した明らかな糖尿病を、妊娠糖尿病という。
正しくは→明らかに発症した糖尿病ではなく、妊娠中に発症した糖尿病の基準に満たさない糖代謝異常
解説
妊娠糖尿病とは
・妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖尿病代謝異常
・糖尿病と診断されている患者が妊娠した場合は含まれない
・2型糖尿病の発症リスクが高くなる傾向にある
👇一緒に解きたい問題👇
解答(3)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
今日は第34回の人体の解説をしました❕
では、次回の記事でお会いしましょう❕
以上、Ayamamaでした👋