第32回管理栄養士国家試験 水の出納に関する記述である(応用栄養学)
こんにちは。Ayamamaです。
このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。
今日も第32回管理栄養士国家試験(応用栄養学)について解説していきたいと思います。
では、早速問題を見ていきましょう。
水の出納に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)栄養素1g当たりの代謝水は、脂質が最も少ない。
(2)不可避尿量は、摂取した水分量に影響される。
(3)不感蒸泄では、水のみが失われる。
(4)1日に必要な水分摂取の最低量は、不可避尿量と随意尿(可避尿)量の合計である。
(5)低張性脱水では、電解質を含まない水を補給する。
どこが間違っているか見ていきましょう❕
(1)栄養素1g当たりの代謝水は、脂質が最も少ない。
正しくは→多い
解説
代謝水とは
・糖質、脂質、たんぱく質が体内でエネルギー源として利用される時、同時に生成される水の事
・水分出納において供給源となる
・栄養素1g当たりに生産される代謝水は、糖質0.56ml、たんぱく質0.41ml、脂質1.07ml
(2)不可避尿量は、摂取した水分量に影響される。
正しくは→影響されない
解説
不可避尿量とは
・体内で生成した代謝産物などを排泄するために必要な最低限の尿量の事
・摂取する水分量によって変化する事はない
・水分を摂取していなくても400~500ml/日は尿として排泄される
(3)不感蒸泄では、水のみが失われる。〇
解説
不感蒸泄とは
・無意識に皮膚表面及び肺から呼気として絶えず蒸発している水分の事
・皮膚からは約500ml/日、肺からは約400ml/日が失われる
・電解質の喪失はない
・不感蒸泄によって失われる水分量は外界温度の影響を受け、外気温が上昇すると増加する
(4)1日に必要な水分摂取の最低量は、不可避尿量と随意尿(可避尿)量の合計である。
正しくは→不感蒸泄、便から失われる水分量から代謝水で得る分を差し引いたもの
解説
水分必要量とは
・1日に摂取しなければならない最低限の水分摂取量の事
・1日1100~1200ml程度の水分量
(5)低張性脱水では、電解質を含まない水を補給する。
正しくは→含む
解説
低張性脱水とは
・水と比べてNaの喪失が多い脱水の事
高張性脱水とは
・Naに比べて水の喪失が多い脱水の事
解答(3)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
では、次回の記事でお会いしましょう❕
以上、Ayamamaでした👋