第32回管理栄養士国家試験 運動器系に関する記述である(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)
こんにちは。Ayamamaです。
このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。
今日も第32回管理栄養士国家試験(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)について解説していきたいと思います。
では、早速問題を見ていきましょう。
問題
運動器系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エストロゲンは、骨吸収を促進する。
(2)骨粗鬆症では、骨密度が増加する。
(3)関節リウマチでは、多発関節炎が起こる。
(4)変形性関節症では、関節軟骨の肥大が起こる。
(5)サルコペニアでは、骨格筋量が増加している。
どこが間違っているか見ていきましょう❕
(1)エストロゲンは、骨吸収を促進する。
正しくは→抑制
解説
エストロゲンとは
・女性生殖器を発達させる ・子宮内膜を肥大させる
・乳腺を発達させる ・排卵を促進させる
・カルシウムが骨から溶け出すのを抑制する(骨吸収の抑制)
閉経後は、エストロゲンの分泌が低下するため骨吸収が促進し、骨密度が低下して骨粗鬆症になりやすいです。
(2)骨粗鬆症では、骨密度が増加する。
正しくは→低下
解説
骨粗鬆症:骨の無機質(カルシウムなど)、有機成分(コラーゲンなど)が減少し、骨吸収が骨形成を上回り、骨量と骨密度が低下して骨が脆くなった状態
(3)関節リウマチでは、多発関節炎が起こる。〇
解説
関節リウマチ:自己の免疫グロブリンに対する抗体がつくられて、関節の炎症を起こす疾患(多発関節炎)
(4)変形性関節症では、関節軟骨の肥大が起こる。
正しくは→変形
解説
変形性関節症:慢性の関節炎を伴う疾患であり、退行性の関節軟骨の変形が見られる。原因ははっきりとしていないが、遺伝、年齢、性別、肥満などが関わっていると言われている。
(5)サルコペニアでは、骨格筋量が増加している。
正しくは→減少
解説
サルコペニア:筋力が低下している状態
+α
高齢者は、老化に伴い身体能力が段々低下していくフレイルという疾患を引き起こし、サルコペニアからロコモティブシンドロームにつながるという悪循環に陥り要介護になりやすい特徴があります。
解答(3)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
運動器系に関する問題は第32回以外にも出題されていたので確認してみて下さい❕ちなみに、第34回の国家試験にも出題されていました。
例えば
・骨の主な有機成分は、コラーゲンである。「第34回管理栄養士国家試験」
・閉経後には、骨吸収は亢進する。「第29回管理栄養士国家試験」 など
では、次回の記事でお会いしましょう👋
以上、Ayamamaでした❕