第32回管理栄養士国家試験 脂質に関する記述である(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)
こんにちは。Ayamamaです。
このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。
今日も第32回管理栄養士国家試験(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)について解説していきたいと思います。
では、早速問題を見ていきましょう。
問題
脂質の関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)ドコサヘキサエン酸は、中鎖脂肪酸である。
(2)アラキドン酸は、n-3系脂肪酸である。
(3)ジアシルグリセロールは、複合脂質である。
(4)胆汁酸は、ステロイドである。
(5)スフィンゴリン脂質は、グリセロールを含む。
どこが間違っているか見ていきましょう❕
(1)ドコサヘキサエン酸は、中鎖脂肪酸である。
正しくは→長鎖脂肪酸
解説
短鎖脂肪酸:炭素が6個以下の脂肪酸 (酪酸、カプロン酸など)
中鎖脂肪酸:炭素が8~12個の脂肪酸 (カプリル酸、ラウリン酸など)
長鎖脂肪酸:炭素が14個以上の脂肪酸 (パルミチン酸、リノール酸など)
(2)アラキドン酸は、n-3系脂肪酸である。
正しくは→n-6系脂肪酸
解説
n-3系脂肪酸:α―リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸
(3)ジアシルグリセロールは、複合脂質である。
正しくは→単純脂質
解説
単純脂質:脂肪酸とアルコールのエステル (モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、トリアシルグリセロール)
複合脂質:リンや窒素を含む脂質群で、脂肪酸による疎水性部分とリン酸や塩基に由来する親水性部分から形成される脂質 (リン脂質、糖脂質)
(4)胆汁酸は、ステロイドである。〇
解説
胆汁酸:胆汁中に含まれているステロイド核をもつカルボン酸の総称
(5)スフィンゴリン脂質は、グリセロールを含む。
正しくは→グリセロリン脂質
解説
グリセロリン脂質:グリセロールを含む (ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトールなど)
スフィンゴリン脂質:スフィンゴリンを含む (スフィンゴミエリン)
解答(4)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
私が学校に通っていた時に中鎖脂肪酸、n-3系脂肪酸などは先生方に覚えておいた方が良いと言われていたので完璧に覚えていました。よく出題されているイメージがあるので覚えておいて良かったと感じています❕なので、皆さんも覚えておいた方が良いかもしれません
では、次回の記事でお会いしましょう👋
以上、Ayamamaでした❕