管理栄養士のテキトー日記

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第32回管理栄養士国家試験  脂質の体内代謝と臓器間輸送に関する記述である(基礎栄養学)

こんにちは。Ayamamaです。

このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。

今日も第32回管理栄養士国家試験(基礎栄養学)について解説していきたいと思います。

では、早速問題を見ていきましょう。

 

 

脂質の体内代謝と臓器間輸送に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)ホルモン感受性リパーゼは、食後に活性化される。

(2)カイロミクロンは、門脈経由で肝臓に運ばれる。

(3)リポたんぱく質は、粒子の外側に疎水成分をもつ。

(4)LDLの主なアポたんぱく質は、アポAIである。

(5)ケトン体は、脳でエネルギー源として利用される。

 

 

どこが間違っているか見ていきましょう❕

 

 

(1)ホルモン感受性リパーゼは、食後に活性化される。

正しくは→空腹時

解説

ホルモン感受性リパーゼとはf:id:Ayamama:20211006131926p:plain

脂肪組織に存在する中性脂肪を分解する酵素であり、空腹時に活性化される

 

⇩この記事にもホルモン感受性リパーゼの問題が載っています⇩

ayamanma.hatenablog.com

 

 

(2)カイロミクロンは、門脈経由で肝臓に運ばれる。

正しくは→リンパ管経由

解説

・グリセロール及び炭素鎖の短い脂肪酸は、絨毛の毛細血管に吸収され門脈を経て肝臓に運ばれる

・モノセリドや炭素鎖の長い脂肪酸は、小腸上皮細胞で再びトリグリセリドに合成され、カイミクロンを形成   して乳び管で吸収されてリンパ管に運ばれる

 

 

(3)リポたんぱく質は、粒子の外側に疎水成分をもつ。

正しくは→内側

解説

リポたんぱく質とはf:id:Ayamama:20211006131926p:plain

・血液中のコレステロール、トリグリセリド、リン脂質などはいずれもたんぱく質と結合して存在しているもの

・食事から摂取したコレステロールや肝臓などで作られたコレステロールを全身に運ぶ

カイロミクロン、VLDL、LDL、HDLがリポたんぱく質です。

 

 

(4)LDLの主なアポたんぱく質は、アポAIである。

正しくは→HDL

解説

LDLの主なアポたんぱく質は、アポB‐100です。

 

 

(5)ケトン体は、脳でエネルギー源として利用される。

解説

ケトン体とはf:id:Ayamama:20211006131926p:plain

アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸、アセトンの総称であり、アセチルCoAから肝臓のミトコンドリアで合成され、心臓、腎臓、筋肉、脳などにおいてエネルギー源として利用されます。

 

 

 

解答(5)

解説はここまでにしたいと思います。

分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔

今日の問題の(1)のように、1つの単語の意味を覚えておけば色んな問題が解けるようになってくると思います❕

 

 

では、次回の記事でお会いしましょう❕

以上、Ayamamaでした👋