管理栄養士のテキトー日記

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第32回管理栄養士国家試験  身体活動・運動に関する記述である(社会・環境と健康)

こんにちは。Ayamamaです。

このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。

今日も第32回管理栄養士国家試験(社会・環境と健康)について解説していきたいと思います。

では、早速問題を見ていきましょう。

 

 

問題

身体活動・運動に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)健康づくりのための身体活動基準2013では、小児の身体活動の基準値が示されている。

(2)3メッツ以上の身体活動でなければ、健康に対する効果は得られない。

(3)身体活動・運動は、結腸がんのリスクを低減する。

(4)身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性高める。

(5)身体活動・運動は、HDLーコレステロール値を低下させる。

 

 

どこが間違っているか見ていきましょう❕

 

(1)健康づくりのための身体活動基準2013では、小児の身体活動の基準値が示されている

正しくは→示されていない

解説

18歳未満に関しては基準値を示していないです。

 

(2)3メッツ以上の身体活動でなければ、健康に対する効果は得られない

正しくは→3メッツ以上の身体活動でなくても効果は得られる

解説

65歳以上の高齢者は強度を問わず身体活動を10メッツ・時/週行うとされています。

図を乗せておきます⤵

f:id:Ayamama:20210215113606p:plain

 厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xpleatt/2r9852000002xppb.pdf

 

(3)身体活動・運動は、結腸がんのリスクを低減する。

解説

身体活動量が多い人や運動をよく行っている人は、結腸がんの罹患率・死亡率が低い事が認められています。結腸がんだけではなく、虚血性疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症なども認められています。

www.mhlw.go.jp

 

(4)身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を高める

正しくは→改善する

解説

インスリン抵抗性:インスリンが効きにくい状態(血糖値が上昇しやすい状態)

遺伝、肥満、運動不足、高脂肪食、ストレスはインスリン抵抗性を高める要因と言われています。

一方、身体活動量が多い人や運動をすることによってインスリン抵抗性が改善されることが知られています。

 

(5)身体活動・運動は、HDLーコレステロール値を低下させる。

正しくは→上昇

解説

運動不足や喫煙といった習慣によってHDL-コレステロール値は低下します。

身体活動量を上げる事や運動の習慣によってHDLーコレステロールは上昇します。

 

解答(3)

解説はここまでにしたいと思います。

 分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔

今日の問題は身体活動・運動が体にどんな効果があるのか覚えていれば簡単に解ける問題です。インスリン抵抗性やHDLーコレステロール値という言葉は、社会・環境と健康の分野に関わらず問題によく出題されるイメージがあるので、言葉の意味を理解をしておくと良いと思います。

 

では、次回の記事でお会いしましょう👋

以上、Ayamamaでした❕