第32回管理栄養士国家試験 血液系疾患に関する記述である(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)
こんにちは。Ayamamaです。
このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。
今日も第32回管理栄養士国家試験(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)について解説していきたいと思います。
では、早速問題を見ていきましょう。
問題
血液系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血友病は、ビタミンK欠乏により起きる。
(2)突発性血小板減少性紫斑病(ITP)では、骨髄の低形成がみられる。
(3)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値は低下する。
(4)溶血性貧血でhあ、血清ハプトグロビン値は上昇する。
どこが間違っているか見ていきましょう❕
(1)血友病は、ビタミンK欠乏により起きる。
正しくは→血液凝固因子である第Ⅷ因子、第Ⅸ因子が生まれつき欠乏している
解説
血友病:血液凝固因子である第Ⅷ因子、第Ⅸ因子が生まれつき欠乏している事によって、血が固まりにくく、出血がとまらなくなる疾患
(2)突発性血小板減少性紫斑病(ITP)では、骨髄の低形成がみられる。
正しくは→再生不良貧血
解説
再生不良貧血:骨髄の造血機能低下により起こる疾患であり、全ての種類の血球(赤血球、白血球、血小板)の減少、貧血症状、感染症、出血傾向などが見られる
(3)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値は低下する。〇
解説
鉄欠乏性貧血:体内の鉄不足のため、赤血球のヘモグロビン合成が阻害されて起こる貧血であり、症状としては顔色不良、動悸、めまい、スプーンネイルなどが見られる
(4)溶血性貧血では、血清ハプトグロビン値は上昇する。
正しくは→低下
解説
溶血性貧血:赤血球の寿命が短くなって起こる貧血
原因
・先天性の赤血球異常 ・薬物、抗原抗体反応
・感染なごによる後天的な赤血球破壊の亢進
診断
臨床症状:貧血、黄疸、脾腫
血液性化学検査:間接ビリルビン増加、血清LDH上昇、血清ハプトグロビン低下
正しくは→巨赤芽球性貧血
解説
巨赤芽球貧血:ビタミンB12や葉酸の欠乏によってDNA合成が阻害されるため赤芽球の合成が阻害されて起こる貧血
解答(3)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
血液系疾患に関する問題は第32回以外にも出題されていたので確認してみて下さい❕
例えば
播種性血管内凝固症候群(DIC)では、血小板減少がみられる。「第31回管理栄養士国家試験」 など
では、次回の記事でお会いしましょう👋
以上、Ayamamaでした❕