管理栄養士のテキトー日記

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第32回管理栄養士国家試験  消化管ホルモンに関する記述である(基礎栄養学)

こんにちは。Ayamamaです。

このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。

今日も第32回管理栄養士国家試験(基礎栄養学)について解説していきたいと思います。

では、早速問題を見ていきましょう。

 

 

問題

消化管ホルモンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)ガストリンに分泌は、胃に食塊が入ると抑制される。

(2)ガストリンの分泌は、セクレチンによって促進される。

(3)セクレチンの分泌は、十二指腸内H⁺濃度の上昇によって抑制される。

(4)コレシストキニンの分泌は、消化物中のペプチドによって促進される。

(5)膵臓からのHCO₃⁻の分泌は、コレシストキニンによって促進される。

 

 

どこが間違っているか見ていきましょう❕

 

(1)ガストリンに分泌は、胃に食塊が入ると抑制される。

正しくは→促進

解説

ガストリンの分泌の流れとはf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

・食物(食塊)が胃に入る

    ⇩

・物理的な刺激や幽門粘膜の刺激によるガストリンの分泌

   ⇩

・胃酸分泌

 

(2)ガストリンの分泌は、セクレチンによって促進される。

正しくは→抑制

解説

セクレチン:pH4.0以下の酸により十二指腸のS細胞から放出され、膵臓に働きかけ重炭酸イオン(HCO₃⁻)を含む膵液を分泌し胃に働きかけ胃酸とガストリンの分泌を抑制する。

 

(3)セクレチンの分泌は、十二指腸内H⁺濃度の上昇によって抑制される。

正しくは→促進

解説

上記の解説と同様

 

(4)コレシストキニンの分泌は、消化物中のペプチドによって促進される。

解説

コレシストキニンとはf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

・小腸のI細胞で作られた十二指腸粘膜より放出される

・胆嚢の刺激してその収縮を起こし、胆嚢内で濃縮された胆汁を胆管さらに総胆管を通じて十二指腸に排泄される働きがある。

膵臓からの消化酵素に富む膵液の分泌を促進する。

 

(5)膵臓からのHCO₃⁻の分泌は、コレシストキニンによって促進される。

正しくは→セクレチン

解説

(2)の解説と同様です。

 

 

解答(4)

解説はここまでにしたいと思います。

分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔

今日は脳相、胃相、腸相についてまとめておきます❕

脳相とはf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

・食事の事を考える、匂いを嗅ぐ、味わう、咀嚼

   ⇩

・間脳、延髄を介して副交感神経(迷走神経)が刺激を受ける

   ⇩

唾液、胃液(胃酸)、膵液が分泌される

胃相とはf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

・食物(食塊)が胃に入る

    ⇩

・物理的な刺激や幽門粘膜の刺激によるガストリンの分泌

   ⇩

・胃酸分泌

腸相とはf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

・胃内容物(酸、糖質、脂質、たんぱく質)が十二指腸に入る

   ⇩

・セクレチン、コレシストキニンの分泌

   ⇩

・セクレチンの分泌により胃酸の分泌が抑制、コレシストキニンの分泌により膵液・胆汁の分泌が促進

 

では、次回の記事でお会いしましょう👋

以上、Ayamamaでした❕