第32回管理栄養士国家試験 腎疾患に関する記述である(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)
こんにちは。Ayamamaです。
このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。
今日も第32回管理栄養士国家試験(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)について解説していきたいと思います。
では、早速問題を見ていきましょう。
問題
腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)糖尿病腎症は、ネフローゼ症候群のならない。
(2)CKD(慢性腎臓病)の診断基準では、糸球体濾過量(GFR)が、60ml/分1.73m²以上である。
(3)推算糸球体濾過量(eGFR)は、血清クレアチニン値を用いて算出する。
(4)血液透析は、24時間連続して行う。
(5)死体腎移植を受けた患者には、免疫抑制剤の投与は不要である。
どこが間違っているか見ていきましょう❕
(1)糖尿病腎症は、ネフローゼ症候群にならない。
正しくは→なる
解説
糖尿病性腎症が進むと、尿に大量のタンパクが出るようになり血液中のタンパク質が減ります。これをネフローゼ症候群と言います。
(2)CKD(慢性腎臓病)の診断基準では、糸球体濾過量(GFR)が、60ml/分1.73m²以上である。
正しくは→60ml/分1.73m²未満
解説
CKDの定義とは
①尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか(特に0.15g/gCr以上のたんぱく尿の存在が重要)
② GFR<60 mL/分/1.73 m2
①、②のいずれか、又は両方が 3 か月以上持続する
(3)推算糸球体濾過量(eGFR)は、血清クレアチニン値を用いて算出する。〇
解説
推算糸球体濾過量(eGFR)に計算には、性別、年齢、血清クレアチニン値が用いられます。
(4)血液透析は、24時間連続して行う。
正しくは→4~5時間連続して週に2~3回程度
解説
血液透析:血液を体外に導き出し人工腎臓の中を循環させ、過剰な体液や老廃物を除去した後、体内に戻す方法
一般的に血液透析は4~5時間連続して週2~3回程度行います。
(5)死体腎移植を受けた患者には、免疫抑制剤の投与は不要である。
正しくは→必要
解説
移植をするとその方自身の体では異物として認識され、排除しようと免疫が働きます。そのため、免疫抑制剤を使い拒絶反応を抑えます。
解答(3)
解説はここまでにしたいと思います。
分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔
腎疾患に関する問題は第32回だけではなく他の過去問にも出題されているので確認してみて下さい❕
例えば
・急性糸球体腎炎には、A群β溶血性連鎖球菌感染が関与する。「第30回管理栄養士国家試験」
・腎代替療法として、血液透析がある。「第30回管理栄養士国家試験」 など
では、次回の記事でお会いしましょう👋
以上、Ayamamaでした❕