管理栄養士のテキトー日記

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第32回管理栄養士国家試験  腸疾患に関する記述である(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)

こんにちは。Ayamamaです。

このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。

今日も第32回管理栄養士国家試験(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)について解説していきたいと思います。

では、早速問題を見ていきましょう。

 

 

問題

腸疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)潰瘍性大腸炎では、大腸がんのリスクが高まる。

(2)クローン病では、肛門病変はみられない。

(3)過敏性腸症候群では、粘血便がみられる。

(4)たんぱく漏出性胃腸症では、高アルブミン血症がみられる。

(5)麻酔性イレウスでは、腸管蠕動運動の亢進がみられる。

 

 

どこが間違っているか見ていきましょう❕

 

(1)潰瘍性大腸炎では、大腸がんのリスクが高まる。

解説

潰瘍性大腸炎:大腸に多数の小さな潰瘍が出来る疾患であり、再発を繰り返し粘血便がみられる。病変は連続性に生じ、大腸がんのリスク因子となる。

 

(2)クローン病では、肛門病変はみられない

正しくは→みられる

解説

クローン病:腸の慢性炎症性疾患であり、回腸末端・結腸の好発し、若年者に多い。病変は非連続性に生じ、原因は不明である。

10%から 90%に肛門病変を合併すると言われています。

ちなみに過去の問題にもクローン病が出題されていますf:id:Ayamama:20210226074013j:plain

クローン病は、回腸末端・結腸に好発する「第26回管理栄養士国家試験」

 

(3)過敏性腸症候群では、粘血便がみられる

正しくは→みられない

解説

過敏性腸症候群:ストレスなどによって蠕動運動が亢進し、便秘や下痢になったりその両方を繰り返し、出血はみられない。

粘血便がみられるのは潰瘍性大腸炎です。

 

(4)たんぱく漏出性胃腸症では、アルブミン血症がみられる。

正しくは→アルブミン血症

解説

たんぱく漏出性胃腸症:消化管粘膜からの血漿タンパク質、特にアルブミンが胃腸管腔へ漏出することによって生じる低たんぱく血症を主徴とした疾患

たんぱく漏出性胃腸症の病態として、消化管へのアルブミン漏出量が肝臓における合成能を上回るため、アルブミン血症がみられます。

 

(5)麻酔性イレウスでは、腸管蠕動運動の亢進がみられる。

正しくは→低下

解説

麻痺性イレウス:腸管の動きが鈍くなり、排便が困難になることにより起こる病気であり、医薬品により引き起こされる場合もある。

厚生労働省https://www.pmda.go.jp/files/000145979.pdf

麻痺性イレウスでは、腸管蠕動運動の低下がみられます。

 

解答(1)

解説はここまでにしたいと思います。

分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔

腸疾患に関する問題は第32回の過去問以外にも出題されていたので他の過去問も解いてみると良いと思います❕

例えばf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

・たんぱく漏出性胃腸症では、高タンパク質食とする「第33回管理栄養士国家試験」 など

 

では、次回の記事でお会いしましょう👋

以上、Ayamamaでした❕