管理栄養士のテキトー日記

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第32回管理栄養士国家試験  肥満と代謝疾患に関する記述である(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)

こんにちは。Ayamamaです。

このブログを見てくださっている方に分かりやすい解説をするために私が国家試験を受ける前に勉強していた過去問を見ていきたいと思います。

今日も第32回管理栄養士国家試験(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち)について解説していきたいと思います。

では、早速問題を見ていきましょう。

 

 

問題

肥満と代謝疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)肥満者は、インスリン感受性が高い。

(2)肥満者は、レプチンの分泌が低下している。

(3)二次性肥満は、原発性肥満より多い。

(4)クッシング症候群は、中心性肥満を起こす。
(5)メタボリックシンドロームの診断基準項目に、BMIが含まれる。

 

 

どこが間違っているか見ていきましょう❕

 

(1)肥満者は、インスリン感受性が高い

正しくは→低い

解説

インスリン感受性:一定のインスリン量に対して骨格筋あるいは、肝臓でのインスリン作用がどの程度であるかを表す

遺伝、肥満、運動不足、高脂肪食、ストレスはインスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が十分に発揮できない状態になります。

www.e-healthnet.mhlw.go.jp

 

(2)肥満者は、レプチンの分泌が低下している。

正しくは→増加

解説

レプチン:肥満抑制ホルモン

体で体脂肪量が増えると脂肪組織からレプチンが分泌され、食欲の抑制やエネルギー代謝の増大が起こり体脂肪が調節されます。

 

(3)二次性肥満は、原発性肥満より多い

正しくは→少ない

解説

二次性肥満:はっきりとした原因(病気や薬剤の副作用など)があって起こる肥満

原発性肥満:原因となる疾患がない肥満

 

(4)クッシング症候群は、中心性肥満を起こす。

解説

クッシング症候群:副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの過剰分泌によって特有の症状を示す疾患

クッシング症候群の主な症状はf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

中心性肥満

骨粗鬆症

・内分泌性高血圧

・糖尿病

・筋力低下


(5)メタボリックシンドロームの診断基準項目に、BMI含まれる

正しくは→含まれない

解説

メタボリックシンドロームの診断基準:ウエスト周囲径、血中脂質、血圧、血糖 

 

解答(4)

解説はここまでにしたいと思います。

分からなかった部分や間違った部分は理解出来たでしょうか❔

メタボリックシンドロームの診断基準である、ウエスト周囲径、血中脂質、血圧、血糖の基準値も覚えておくと良いと思います。

例えばf:id:Ayamama:20210219133120j:plain

エスト周囲径:男85cm以上、女90cm以上(内臓脂肪面積100²cm以上に相当)

血中脂質:中性脂肪50mg/dl以上 HDLコレステロール値40mg/dl未満

血圧:収縮期血圧値130mmHg以上 拡張期血圧値85mmHg以上

血糖:空腹時血糖値110mg/dl以上

 

では、次回の記事でお会いしましょう👋

以上、Ayamamaでした❕